【鮎竿レビュー】がま鮎 レスポシア H 8.5m|先調子オールラウンダーの鮎竿を経験から徹底レビュー

「がま鮎 レスポシアって実際どうなの?」そう気になっている方は多いのではないでしょうか。カタログスペックはわかっても、実際の川での使い心地はなかなかわかりませんよね。

この記事では、先調子好きな筆者が、和良川と板取川上流で実際に使い込んでわかったことを、包み隠さずお伝えします。購入を検討している方、どの調子・モデルを選ぶか迷っている方にとって、判断材料になれば幸いです。

鮎竿の選び方の基本から知りたい方は、まずこちらの記事もあわせてご覧ください。

目次

この記事でわかること

  • がま鮎 レスポシアのスペックと購入経緯
  • レスポシアのモデルラインナップ(MH85・MH90・H85・H90)の違い
  • 実際に使ってみた第一印象と「競技GTI Ⅱ」との比較
  • 和良川での使用感
  • 板取川上流での使用感
  • 向いているシーン・向かないシーンの正直な評価
  • 同価格帯の竿との比較と、よくある疑問への回答

スペックと購入経緯

なぜがま鮎 レスポシアを選んだか

もともと先調子の竿が好きで、テンションを掛けた泳がせ釣りを中心に組み立てるスタイルです。所有していた競技GTI Ⅱは万能性に振った先調子でしたが、よりマイルドに、ソリッド穂先で繊細に泳がせができる竿を探していたところ、レスポシアに行き着きました。石が水面に出ているような細かい流れの筋を、テンションを掛けながら丁寧に攻略できる竿として導入しました。

レスポシアは、競技GTI Ⅱと同価格帯のカーボン素材を採用しつつ、穂先にソリッドタイプのテクノチタントップを標準装備しているのが大きな特徴です。ソリッド穂先によって、流れの変化やオトリの泳ぎをマイルドに伝えながらも、感度自体は損なわれていません。先調子寄りの設計とソリッド穂先の組み合わせにより、テンションを掛けた泳がせ釣りに特化した性格を持っています。

レスポシアのモデルラインナップ

レスポシアH8.5には「MH85」「MH90」「H85」「H90」の4モデルがあります。それぞれの自重・適合水中糸・穂先構成をまとめます。

モデル自重適合水中糸標準穂先/替穂先
MH85205g0.125〜0.6号標準:テクノチタントップ0.7(メタル) 替:1.2(カーボン)
MH90225g0.125〜0.6号標準:テクノチタントップ0.7(メタル) 替:1.2(カーボン)
H85215g0.15〜0.6号標準:テクノチタントップ0.7(メタル) 替:1.3(カーボン)
H90235g0.15〜0.6号標準:テクノチタントップ0.7(メタル) 替:1.3(カーボン)

購入した「H8.5(H90相当)」のスペック詳細

項目スペック
全長8.5m
継数8本
仕舞138.8cm
自重225g
先径0.7mm(テクノチタントップソリッドⅡ)
元径25.0mm
適合オモリ0〜8号
適合水中糸0.125〜0.6号
カーボン含有率99.9%
替穂先1.3軟調チューブラー

実際に使ってみた印象

「競技GTI Ⅱ」との違い

穂先は同じテクノチタントップですが、レスポシアはソリッドタイプを採用している点が大きな違いです。カーボン素材自体は同価格帯の同一素材なので、感度・反発性はほぼ同等の印象でした。調子そのものは競技GTI Ⅱより先調子寄りですが、パワーランクはやや控えめで、ソリッド穂先の影響もあってかなりマイルドな仕上がりになっています。

ソリッド穂先と先調子の特性が組み合わさることで、泳がせ釣りのオールラウンダーという印象です。非常にマイルドにオトリを操作できるため、川底に沿わせて細かいポイントを探る泳がせがしやすく、繊細な誘いを得意とする竿だと感じました。

競技GTI Ⅱの使用感は、こちらの記事で詳しくレビューしています。

調子のキャラクター:「先調子寄りのソリッド穂先」とはどういうことか

今シーズンの竿の中では先調子の設定ながら、3番以上が強靭な胴に曲がっていく構成になっています。穂先がソリッド設定であるため、操作面でそこまでシビアな印象はなく、扱いやすさと感度のバランスが取れた竿だと感じました。

石が水面に出ているような細かい流れの筋が多い場所で、テンションを掛けながら泳がせる釣りに非常に適しています。同じ場所で粘り強く誘いを繰り返すスタイルとの相性が良く、感度の高さもその誘いに活きてきます。一方で、広範囲を引き釣りで探るスタイルにはあまり向いていない印象です。

先調子・胴調子の違いがよくわからない方へ

調子の違いによる実釣への影響は、こちらの記事で詳しく解説しています。

和良川での使用感

川幅の無い、石が中サイズの流れとの相性

和良川は、水深があまりないトロ場と中サイズの石が点在するポイントが多い河川です。トロ場での泳がせは比較的流れの弱い場所が多く、どの調子の竿でも対応可能でした。一方、中サイズの石が点在するポイントでは、先調子とソリッド穂先の組み合わせが大きな武器になります。流れの落ち際から石に流れが当たる場所など、オトリを長い間流れの中に停滞させたい場面で、レスポシアは非常に有利でした。レスポシアでしか攻められないような竿抜けポイントができるため、釣果に直結しやすいと感じています。

注意点:変化の少ない瀬では探りにくい

変化の少ない瀬などでは、先調子のため横への振れ幅が小さく、後半を探るのが難しくなる場面がありました。ポイントがあらかじめわかっている場所ではそれほど気になりませんが、その日のパターンが見えていない状態では、ポイントとパターンを見つけるまでに時間がかかります。また、流れが強い場所での引き釣りはオトリがやや浮きやすい傾向があり、背針で前傾姿勢を作るか、小型のおもりで鼻先を沈めやすくする工夫が有効でした。

板取川上流での使用感

押しの強い小河川から渓流相との相性

板取川上流は水が非常に澄んでおり、中サイズより大きい石が点在するポイントが多い河川です。釣り人の姿が鮎から見えやすく、プレッシャーが強くなりやすいため、警戒されない自然なオトリの泳ぎが釣果に直結します。レスポシアのソリッド穂先に、ナイロン・フロロ系のラインで優しくテンションを掛けると、オトリが自然に泳ぎ、釣果につながりやすいと感じました。

板取川上流でおすすめのシーン

  • 中サイズの流れが強い場所を、テンションを掛けながら石の周りを探ると良く掛かる
  • 細かい流れが点在する場所も、ポイントの50cm程度下からオトリを入れてテンションを掛けて引き上げると反応する
  • トロ場は縦竿でのサイトフィッシングが釣果に繋がる

向いているシーン・向かないシーンを正直に評価

この竿が本領を発揮する場面

テンションを掛けた30cm以内の泳がせ釣りが、この竿の最も得意な領域です。石の周りの流れがある場所にオトリを停滞させることが非常にやりやすく、他の竿だと流されて下の棚に入ってしまうような場所でも、流れの中で底に留めておくことができます。

先調子の竿が活きる場面

先調子の竿が向いている釣り方や河川の特徴については、こちらの記事でも詳しく解説しています。

やや不利になる場面

変化の少ない瀬では、後半を探ることができないため、ポイントを見つけるまでに少し時間がかかります。また、オトリが若干浮きやすい傾向があるため、比重の高いラインや背針、おもりを多用すると操作が楽になります。広範囲を横方向に探る引き釣りをメインにする方には、胴調子の竿との使い分けをおすすめします。

同価格帯の竿との比較

感度・穂先の違い

定価20万円以下の竿の中では、トップクラスの感度と穂先の使いやすさを持っています。金属系の穂先でありながら持ち重りがほとんどなく、非常に軽快な操作が可能です。ソリッド構造によってマイルドさが加わっているため、感度と扱いやすさのバランスが優れている点が、このクラスの竿の中でも強みになっています。

価格面の正直な評価

がま鮎は値引きが少ないため、同クラスの他メーカー製品と比べると購入価格は高くなる傾向があります。それでも、テクノチタントップが標準穂先で感度に優れていること、全体的な作りがしっかりしていることを考えると、投資する価値は十分にあります。また、がま鮎は各継ぎのデザインが新旧で大きく変わらないため、長く所有しても古さを感じにくいのもメリットです。

ダイワ 銀影エアと迷っている方へ

同価格帯の代表的な竿として、ダイワの銀影エアシリーズを別記事でまとめています。設計思想の違いが大きいので、ぜひ参考にしてみてください。

まとめ

がま鮎 レスポシア(H8.5)を和良川と板取川上流で使い込んでわかったことを、以下にまとめます。

  • 先調子の設定とソリッド穂先を組み合わせた、テンション泳がせ特化型のロッド
  • 競技GTI Ⅱより先調子だが、ソリッド穂先の影響でかなりマイルドな操作感
  • 石の周りにオトリを長時間停滞させる釣りで、他の竿にはない竿抜けポイントを攻略できる
  • 変化の少ない瀬や広範囲の引き釣りには不向き。胴調子の竿との使い分けが理想
  • 定価20万円以下クラスではトップクラスの感度。テクノチタントップソリッドの恩恵は大きい
  • 値引きが少なく実売価格は高め。ただし長期使用での古さを感じにくく、コスパは悪くない

テンションを掛けた泳がせ釣りを中心に組み立てたい方、特に石が点在する河川でピンポイントを丁寧に攻めたい方には、レスポシアは非常に頼れる1本になります。広範囲の引き釣りを多用するスタイルの方は、胴調子の竿と併用することでさらに対応範囲が広がります。

よくある質問(FAQ)

初心者でも使えますか?

扱うこと自体は可能ですが、ソリッド穂先と先調子寄りの設定は、ある程度オトリ操作に慣れている方の方が魅力を活かしやすい竿です。竿の定価が高く破損時の修理費用もかかるため、まずはエントリーモデルで操作に慣れてから検討することをおすすめします。

競技GTI Ⅱとどちらを選ぶべきですか?

広範囲の引き釣りも含めて1本で万能に使いたい方は競技GTI Ⅱ、テンションを掛けた泳がせ釣りを中心に石周りのピンポイントを攻略したい方はレスポシアが向いています。先調子・胴調子両方を揃えて使い分ける2本体制も、状況対応力という点では有効です。

実際の販売価格はどのくらいですか?

がまかつ製品は値引き率が低いため、他社の同クラスと比べると実売価格は高くなる傾向があります。購入前に複数店舗・通販サイトの価格を比較することをおすすめします。

ソリッド穂先とチューブラー穂先はどちらがいいですか?

ソリッド穂先はテンションを一定に保ちやすく、マイルドな泳がせに向いています。チューブラー穂先は反発が強く、引き釣りや掛けの感度を重視する釣りに向いています。レスポシアは標準でソリッド、替穂先でチューブラーを用意しているため、両方の特性を1本で試せるのが利点です。

何年くらい使えますか?

グリップがべたつかない塗装仕上げのため、手入れをしっかり行えば長期間使用できます。がまかつは各継ぎのデザインが新旧で大きく変わらず、パーツの保有期間も比較的長いため、生産終了後でも修理対応できるケースが多いのも安心材料です。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

コメントは日本語で入力してください。(スパム対策)

CAPTCHA

目次